頭から蒸気の記

★注意★ ネタバレありが基本です。 ご注意ください。

スポンサーサイト

一定期間更新がないため広告を表示しています

- | - | -
<< その背後にあるのは「欠乏」ですよ | 荒川アンダーザブリッジ・中村光の美しい「めくり」の技術 >>

しかし「そうではない可能性」を書くのが物書きつとめですよ

あ、↓下の記事だけでは不完全なので、こういうことも記しておきます。


でもね、たとえば原稿用紙。たとえばテレビ画面。もしかしてスクリーン。
そういうものの上にのっけるものは、工夫してから、表現しないといけない
んですよね。

たとえば目の前に「つまらないもの」があるとする。

表現物ではなくて、現実の生活の光景とかそういうもので。
「くだらない」でも「絶望的」でもいいし、「悪意」や「敵意」
みたいな、どうにも好きになれそうにないもの。

それをね、「好きになれ」とはいわんのよ。
仕事で面白いこと書かないといかんから、とかそういう理由をつけてさ。

でも現実の自分が感じた「いけすかない」という確かな実感にはね、ウソを
ついてはいかんでしょ。まずそれが生存のための基本でしょ。

だって、「悪意が好きな自分」「害意が好きな自分」なんて、おかしいじゃない。
ポリアンナ症候群じゃあるまいし、そこで自分を誤魔化したら、それは
社会生活に支障がでるでしょう。

ちゃんと、嫌なものは嫌だと、悪は悪だと、
それはそれとして踏まえてみて、だ。
しかるべき対応をして、まずは現実を生きぬくための下地はちゃっちゃと
つくっておいて、だ。

そのうえでね、認識の可能性をさぐるのよ。
考え方じゃなくて、捉え方。
どういう見方をすれば、そこが「おもしろく」なるのか。
あったかもしれない組み合わせとして、あくまでも「現実はそうではない」という
認識の上で、
「フィクションなら、こう楽しくも出来る」
「こんな美しいことにもなる」
「なんておもしろくってたまんないことになっちゃうのか」
ってことを、だ。
空想したり検討したり、構成したりする。

そして然るべき作業をしたうえで、目の前の、その原稿用紙の上だけにのっけるのよ。
んで、推敲するの。

「ほんまにこれでおもしろくなってんのか?」

と。「いやダメだ」となれば、書き直すしかないよね。

どう書けば面白くなるかを考え直さないと。

そうやってつくりあげていく。
その時間と労力と努力にささえられているから、表現物は輝かしくて魅力的なんですな。

それをやるのはしんどいし、能力がもっと欲しいよなって思うんだけど。
方向性はそういうことだと、私は思う。
これが私のおしごとです | - | -

スポンサーサイト

- | - | -